幸福ニュース> >幸福ニュース第857号『最高のコーチは教えない』

2021年02月11日

幸福ニュース第857号『最高のコーチは教えない』

『最高のコーチは教えない』
(吉井理人著、ディスカヴァー・トゥエンテイワン)

吉井理人氏は優勝請負人のプロ投手コーチ。日米のプロ野球選手として活躍した。筑波大学大学院体育学博士前期課程修了。日本プロ野球チームの投手コーチとして、色々なチームの優勝に貢献した。現在千葉ロッテマリーンズ投手コーチ。

〇コーチの仕事は「教える」ことではなく、「考えさせる」ことである。選手が自分で考え、課題を設定し、自分自身で能力を高められるように導くことだ。

〇主体はコーチではなく選手である。選手が最大限の能力を発揮できるように、選手がどのように競技をしていきたいかを中心に考えるのが、コーチングの基本的な考え方である。

〇「上から力ずく」のコミュニケーションがモチベーションを奪う。コーチのアドバイスは、本来、選手にとっては邪魔なものであると肝に銘じる。コーチは自分の経験だけに基づいた言葉だけでアドバイスするのは避けるべきである。

〇まずは相手を観察し、話し合うことから始める。コーチングの基本は相手が主役。相手の主体性を促す言葉をかける。上から目線ではなく、相手を信頼し、相手中心にやる気を出させる言葉を使う。

〇手を抜いた時と本気を出さない時だけ怒れ。選手のミスは絶対に叱ってはいけない。感情に任せて叱るのではなく、計算して叱る。厳しくしたあとは、裏でフォローし、バランスをとる。選手の性格をしっかり把握しないと、間違った叱り方をしてつぶれる選手もでてくる。

〇超えてはいけない一線。チームに迷惑をかけるルール違反は絶対に許してはいけない。チームの主力選手でもダメなものはダメ。

〇指導行動は、業界・組織・相手のレベルや性格に応じて、個別オーダーメイドで対応していく。相手の性格に応じてコーチングを変える。自分の内面と向き合うタイプの人には、イメージを外に向けさせる。野蛮な勇気の持ち主には、まず最悪のケースを想定させる。臆病な人には、いざという時ポジティブになれるようにコーチングする。失敗を恐れず、何度もトライする姿勢を持たせる。

〇成長のために、自ら課題を設定させる。成長を促す課題の見つけ方を指導する。課題を自己設定し、実行する習慣を身につけさせる。選手が自分でコントロールすることが可能で、失敗してもやり直しがきくような課題を設定し、モチベーションを高めるような指導をするのが、コーチが行う育成行動の本当の役割。上手く課題設定できる人は、自分の特徴を知ったうえで、自分に合った小さな課題から始めている。

〇試合の翌日、振り返りミーティングを行う。よい面に意識を向けさせる質問をし、前向きにさせる。よかった点はほめる。相手の強みを知り、強みを伸ばす。

〇振り返りで課題設定の正しさを常に検証する。コーチは質問に徹して、絶対に答を言ってはいけない。選手に自分の言葉で語らせ、考えさせることに徹底して意識的にならなければならない。なぜ?なぜ?なぜ?と問い続ける。

〇ストレスを溜めている相手を見逃さず、語りかける。悩みを聞くカウンセリング力もコーチには必須。

〇コーチング3つの基礎とは、観察、質問、代行である。観察とは相手の事を知る事で、観察によってさまざまなタイプを把握し、傾向と対策を立てる。

〇質問とは相手に話をさせる事。質問は余計な事を話さない様に注意し、選手の話す言葉に黙って耳を傾ける。質問によって相手の言語化レベルを把握する。自分のパフォーマンスをうまく言語化できる選手は、調子の波が小さい。

〇質問の狙いは、自己客観視と信頼関係の構築である。相手が自己客観視できるように質問に徹する。相手の主体性を尊重し、信頼関係を築く。コーチのやりたい指導を選択肢の中に含め、選択権は選手に与える。但し、明らかに間違った選択に対しては、コーチが立ち入るべきである。

〇代行とは相手になったつもりで考える事。コーチが自分だったらこうするではなく、相手の視点に立って「その選手だったらどうするか」と考える。相手の立場に立った感覚を持ち、自分の言葉がどう受け止められているか考える。

〇コーチも勉強とスキルアップに務めながら、相手とコミュニケーションを重ねる。コーチの仕事はほとんどがコミュニケーションである。強いストレスにさらされるコミュニケーションに耐えられなければ、仕事は全うできない。

〇目的、目標、課題を書き出す。目的とは、何をしたいか、何をするべきかという、抽象的な未来像や最終到達点。目標とは、目的を達成するためにクリアしなければならない成果。課題とは、目標を実現するために障害となっている状態や行動。

〇選手に自分で問題を解決する思考回路を持たせるようにトレーニングする。仮定の議題について議論し、思考力を鍛える。

〇最高の能力を発揮できるコンディションをつくる。身体のコンディショニングの3つの基本は、トレーニングと食事と休養である。日本人は練習しすぎるし、休養の取り方が上手ではない。適切な睡眠を取り、健全な生活を送ることが大事。ピッチングのパフォーマンスを上げるのは、コンディショニングコーチの役割が7割で、ピッチングコーチの役割は3割。

〇落ち込んだ時は、すぐに切り替えさせる。自分に合ったストレス解消方法を見つけさせる。

〇メンバーとは適切な距離感を持って接する。お互いがお互いを尊敬しあう関係を築く。

〇仕事ができて、人間としても尊敬される人を育てる。仕事と人間性のダブル・ゴールを目指す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*自宅で出来る、悩みが解決し、病気が改善、
そして、人生が楽しくなる『内観セラピー!」!!!

「3つの質問であなたの人生が変わる!『内観セラピー!」
職場人間関係、夫婦嫁姑不仲、子供問題、うつ病、適応障害、
愛着障害、パニック障害、各種依存症、摂食障害、自己啓発、
社員研修、生徒部活指導、等に効果あり。

元日本野球代表監督小久保氏も大リーガー菊池雄星投手も体験
パリ大学の心理学部長も勉強に来られた、『内観セラピー』で
悩み解決、心すっきり、楽しい人生!

<「内観」の種類>
コロナ対策の為、宿泊しての集中内観はお休みです。
多忙な人は1ヶ月間自宅での「Eメール内観」(いつでも随時)、
試しや再体験の為の「一日内観」(いつでも随時)を選べます。
一日内観+Eメール内観も好評です。お申し込みは下記から。

蓮華院誕生寺内観研修所ホームページ
http://www.rengein.jp/naikan/
(電話0968-72-3300  Eメールnaikan@rengein.jp)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【坂村真民詩集】

「本気」

本気になると
世界が変わってくる
自分が変わってくる

変わってこなかったら
まだ本気になっていない証拠だ

本気な恋
本気な仕事

ああ
人間一度
こいつを
つかまんことには

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*本『あなたの人生が変わる3つの質問』
1週間で悩み問題解決!
侍ジャパン元監督小久保裕紀氏も体験した内観セラピー!
(AmazonKindle版と紙版あり、選べます)
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E7%9C%9F%E5%BC%98&i=stripbooks&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&ref=nb_sb_noss_1


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【仏 語 集】
「すべてのものは、心から起こると仏は正しく知っている。」(華厳経)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*TEDx動画『3つの質問で幸せになる」
“The Way to Happiness by Three Questions”(日本語音声)
(English, Dutch, Russian, Japanese transcripts)  
https://www.youtube.com/watch?v=4PN9A5daBM0


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*「心理療法の内観と通じる良書だと思いました。相手主体で、相手に自分自身で考えてもらうのが、一番効果が高く、成長できるようですね。」(にこにこ和尚)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*幸福ニュースバックナンバー
https://www.rengein.jp/koufuku/old.php

*お悩みがある方はnaikan@rengein.jpへメールされて下さい。
お電話は0968-72-3300へおかけください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




Posted by にこにこ和尚  at 10:11 │Comments(0)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。