2016年04月28日

幸福ニュース第683号「家族だから迷惑かけて当たり前?」

幸福ニュース(しあわせニュース)第683号2016年4月27日
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*「熊本地震支援募金」
れんげ国際ボランティア会では支援金募金活動を行っております。
現在、熊本市東区中心に炊き出し活動中。

http://rengein.jp/notice/?id=20160418142353

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「家族だから迷惑かけて当たり前?」

今回の集中内観を行う動機は父に勧められたからで、決して強いものであったとは言えませんでした。

今、内観を終えた素直な感想は、この時期にこそ内観に出会えて本当に良かったという気持ちでいっぱいです。

先ず、母に対しての内観の話からさせて頂きます。母に大きな病気が発見されました。母は生来健康で、家族の誰しもがまだまだ母は健康でいるだろうと疑いもしていなかった為、非常に衝撃的でした。

そのような事があった為、父から内観についての説明を最初に聞いた時は、「なんだ、似たような事は、もう自分でもしているよ。こんなんの為に1週間も費やさなくてはならないのか」と、今から思えば書くのも恥ずかしい程、傲慢で自分勝手な考えでした。

どうせ人生で一度しかやらないからこそと、一応真面目に取り組んでおりましたが、先程述べた気持ちであった為、母に対する1回目の内観が終わっても、「新しい発見は特にないな。先生がおっしゃる気付きとは何の事なんだろう」と、とても内観とは言えない内容でした。

しかし、2度目の母に対する大学時代の自分を調べている時、大学時代に留年が決まった後、両親と3人で話す機会があったことを思い出しました。

その当時の自分は、話をするのさえ嫌々で、あげくの果てに、自分の不始末を棚に上げ、「俺も留年したくなかったよ。お金は働いてから返します」と反省をした気になっていました。

母が病気を患ったことで、この事について、「何故もっと早く気づかなかったのか?なんて自分は愚かなのだ」と、そこから母からの愛情を知り、母に対する態度や行動を改め始めました。

が、まだ解ったつもりだったのです。母の立場から考えるという事を、母になりきり、1日の生活をしてみて、そこに出てくる自分をのぞいてみたら、母は常に生まれてきてから今までずっと、自分に愛情を注いでいてくれたのです。

幼い頃犬に噛まれて大けがを負った時も、中学受験の時、朝早くから校門の前で、寒いからとホッカイロを自分に握らせ送り出してくれました。高校の時、反抗期だった自分にうざがられ、冷たく扱われながらも、何度も声をかけてくれました。

大学の時留年を繰り返し、言い訳を並べて一丁前に落ち込んでいる時も、常に母からの愛は、そこにあったのです。ただ、自分がそちらを向こうとせず、気付こうともせず、解ろうともしなかっただけでした。

「自分が母から本当にもらっていたのは、お金や時間ではなく、今も昔も変わらぬ愛情だったのです。」そうだと気付きもしない自分は、母の愛情をその心を、土足で踏みにじっていたのです。

そんな自分ですが、母に会ったらこう伝えたいです。「産んでくれてありがとう。沢山の愛でありがとう。母さんの子供で幸せです。」

次に父に対しての内観ですが、一番大変でした。内観をする前は仏頂面で、仕事が最優先、まともに話をしたのは何年前だろう、と接する機会が母に比べて格段に少なかったからです。

しかし、内観をして気付いたのです。「離れていったのは自分だったと。」

記憶をさかのぼればさかのぼる程、思い出される父は笑っていました。母親と口論している姿や、姉の中学校受験で気を張っている父を見て、怖いという一面だけで父を見ていたのです。

そのため、同じ家で暮らしていても、露骨に父を避けていた自分の行いに、父はひどく傷ついた事でしょう。自分はそんな事をした父からも変わらぬ愛を頂いていたのです。

浪人や留年を繰り返してきた自分には、多額のお金がかかっていました。その度に父は、自分に説教をして下さいました。しかし、自分はとってもうとましく思っていました。

内観して気が付いたのは、父は自分に帰る場所をつくっていてくれたのです。自分にかかる授業料はとても高額で、一般の家庭では到底払う事ができない額でした。

自分の留年という行為は、人生で取り返しのつかない過ちで、自分はどれだけ父からの愛を受けたかも解からず、さも当たり前のように消費していたのです。

今回の内観で初めて気付くという愚かな自分ですが、専門家として立派に父の仕事を継ぐことが、少しでも父へのお返しになるのではないかと考え、これからの日々を努力することを誓います。

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*心の温泉でリフレッシュ!人生が楽しくなる内観(心理療法)!
パリ大学の心理学部長も推薦する『内観セラピー』!
日本野球代表監督小久保氏も3回体験!
内観研修で人生をリフレッシュ、悩み解消!
集中内観、Eメール内観、一日内観を選べます。

http://www.rengein.jp/naikan/

*日本内観研修所協会ホームページ
内観テープを一部聞くことが出来ます。

http://naikanken.com/

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【詩集】

「てんわれを」

てんわれを
すてさるとも
ちちははは
すてたまわず
いくにんかのひと
またすてたまわず
それゆえ
われはいくるなり

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【名 言 集】

罪を憎んで人を憎まず、慈悲の心をもととして、罪を犯したものに、その罪を悔い改めさせるように仕向けるのである。(大薩遮尼けん子所説経)

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*熊本地震へのご支援をありがとうございました。当寺も熊本市東区を中心に
現地での炊き出しや救援活動を行っています。今後ともどうかご支援をよろしくお願い申し上げます。(にこにこ和尚)

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Posted by にこにこ和尚  at 14:57Comments(0)

2016年04月19日

幸福ニュース第682号「姉の変化に驚き、妹も内観」

幸福ニュース(しあわせニュース)第682号
2016年4月18日

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*「熊本地震支援募金」
れんげ国際ボランティア会では支援金募金活動を行っております。最初の活動として、現在、震源地の熊本県益城町で、炊き出し活動中です。

http://rengein.jp/notice/?id=20160418142353

*人生が楽しくなる心理療法『内観』研修!
5月16日15時~22日15時、蓮華院誕生寺本院で開催。
随時行うEメール内観や一日内観もあります。詳しくは下記をクリック!

http://www.rengein.jp/naikan/

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「姉の変化に驚き、妹も内観」

私はこの1週間の集中内観を通じて、一つの考えにとらわれない事の大切さを学びました。

私が最初に内観したのは、母に対する自分でした。母にして頂いた事は5万回を超える料理、掃除、洗濯などの家事、それから運動会や授業参観などの学校行事、あと、スキーやキャンプ、紅葉狩りなどの季節の変化を感じる事のできる場所に連れて行って頂いた事でした。

して返した事は、夏休みなどの長期休みに家事を手伝う事、それから肩もみや肩たたきをしてあげた事、受験が終わってからは料理をしてあげた事でした。

迷惑をかけた事は、よくけんかして母に暴言を吐いた事、それから、母を嫌ってコミュニケーションを取ろうとしなかったり、母に私が必要なものを買ってもらってばかりいた事でした。

私はこれらの客観的な事実を見て、最初はただ漠然と色んな事があったなあというくらいにしか考えていませんでした。

しかし、小学4年の夏にキャンプに行った際に、母が笑顔で微笑んでくれていた様子が、ふと頭に浮かんできて、あることに気が付きました。

それは、この膨大な数の事実の裏には、母の私に対する深い愛情があったということです。

まさに高校の現代文の授業で、小説は事実と感情がセットになっていると習った事と同じだと思いました。母の行動と私に対する愛情はセットだったのです。

私はただ単に、母は家事などをやらなければならないという義務感だけでこなしている。あるいは、プライドが高いから、「いい母親」でいるために頑張っているのだと思い込んでいました。

でも、内観をすると、出てくる数えきれないほど、私の為にしていただいた事実が、プライドだけで説明できるはずがありません。

私の目に欠けていたのは、「母の愛情」を読み取る心機能でした。そして、母の愛情をきちんと読み取っていくと、それは事実が積み重なっていくほどに、深く深くなって、そんな深い愛情に気付けなかった自分は、何てかたよったものの見方をしていたんだろうかと思いました。

そのうえ、して返した事は本当に少なくて、自分のことだけを考えて迷惑な事を沢山して、母を嫌ってひどい事を沢山していました。

それも、私が自分だけのことしか、いつも考えてなかったという事を示していました。

それに、当時の私は、相手の事を考えて行動したら、私がその人に負けるという考えだったので、母に対する思いやりは、わずかにしか持っていませんでした。

しかし、内観をして、自分を客観視しても、勝ち負けなどという考えは全く問題にはならず、逆に自分がいかに愛されていたのかを思い知って、感謝の念がわいてきたのです。

私がこれまで、幸せの基準は勝ち負けだとばかり考えていたことは、とてもかたよったバランスの悪い考えでした。

内観をして感謝の気持ちを持って、人に優しくするという考えだって、幸せの要因になり得るということを学びました。1週間ありがとうございました。

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*心の温泉でリフレッシュ!人生が楽しくなる内観(心理療法)!
パリ大学の心理学部長も推薦する『内観セラピー』!
日本野球代表監督小久保氏も3回体験!
内観研修で人生をリフレッシュ、悩み解消!
集中内観、Eメール内観、一日内観を選べます。

http://www.rengein.jp/naikan/

*日本内観研修所協会ホームページ
内観テープを一部聞くことが出来ます。

http://naikanken.com/

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【詩集】

「豁然(かつぜん)」

心にひっかかっていたものを
やっと断ち切ることができ
豁然となった
もうグラグラもせぬ
ウコサベンもせぬ

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【名 言 集】

すべてのものは、みな心を先とし、心を主人とし、心から成っている。汚れた心でものを言い、また身で行うと、苦しみがその人に従うのは、ちょうどひく牛に車が従うようなものである。(法句経)

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*熊本大地震へのお見舞いをありがとうございました。当寺も現地での炊き出しを行っています。(にこにこ和尚)

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Posted by にこにこ和尚  at 09:35Comments(0)

2016年04月06日

幸福ニュース第681号「弟よ悪かった」

幸福ニュース(しあわせニュース)第681号
2016年4月5日

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*人生が楽しくなる心理療法『内観』研修!
4月10日15時~16日15時、
蓮華院誕生寺本院で開催。随時行うEメール内観や一日内観もあります

詳しくは下記をクリック!
http://www.rengein.jp/naikan/

*平野喜幸氏講演会「学校を建てる男」
4月15日(金)18時半~20時、玉名市民会館で、無料

http://rengein.jp/event/detail.php?id=20160321141713

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「弟よ悪かった」

私は大学院の試験勉強で心理療法「内観」を知りました。

その時既に、親との関係がこじれておりましたが、同時に、親との関係を早い段階で修復しなければならないこと、また、自分の人格に少なからず困難を抱えていることを、自分でも解っておりました。

従って、内観の概要を学んだ時、「これだ!」と思い、申し込みました。

実際に内観を始めてみたところ、当初自分が思い描いていたようにはいかなかったのが、正直な感想です。

母について考えておりましても、何やら余計な雑念が入り混じり、母に集中できませんでした。自分の中でずっと許せないでいた母との出来事に関しましても、やはり許すことができないままで、自分がちゃんと内観できているのか、自分は悪い内観者ではなかろうかとか、そのような、内観とは関係のない事まで頭をもたげる始末で、どうにもなりませんでした。

しかしながら、日が経ち、母親、父親、嘘と盗み、そして2回目の母親の内観に差し掛かった頃に、自分の中に長年深く根差していた誤った認知がようやく変わり始めました。

母に対する感謝の念や、自分がいつも母にしてもらうばかりで、自分から母にはこれと言ってお返しもしていない事や、無責任な行動をとったり、暴言を吐いたりして、母の気をもませていたにも関わらず、何一つ反省もしていなかったことに気が付かせて頂きました。

先述の母を許せなかった一件につきましても、あの気丈で我慢強い母を、自分がそこまで追い詰めてしまったのだと、考え方を変えることが出来ました。

原因は、私が数年にわたり毎日のように弟をいじめ倒していたことで、それは母が私ではなく、弟ばかりを愛しているからだという私の深い思い込みに基づいておりました。

しかし、実は、それは全くの私の誤解でした。思い起こせば、母は私のことを愛してくれていましたし、私が学校に行かない時、勉強をしない時、友人関係がうまくいかない時など、私の事を一番気にかけてくれていたのは、間違いなく母でした。

そのような足元の事実を見落とし、母を自分から奪った存在として、弟をいじめました。弟には大変すまなかったと思います。

母はもちろん弟にも改めて頭を下げ、駄目な兄であったことを詫び、今でも自分を兄と呼んでくれることにお礼を言いたいです。

一方、父は、私の幼少期の頃から今日まで、暴君であり続けました。ささいな事で激怒し、自分の気に入らないことは力ずくで押さえつけようとするのが、常の人でした。

小さい頃から私は、父のような人間にだけはならない、早く父の居ない所に住みたいと、考え続けておりました。しかしながら、これも内観を通じて、多くの事に気が付かせて頂きました。

まず、今日の私があるのは、間違いなく父のお陰です。幼稚園から大学まで、学費の面で、私が何一つ心配をせずに通えたのは、父が耐えに耐え続けて仕事をし、家にお金を入れてくれたからこそです。

概算をしたら、私だけで3千万円近い金額がかかっていました。私は3兄弟ですので、3人で一億円近い金がかかっており、改めて父の偉大さを、この金額を通じて思い知らされました。

次に激怒する点ですが、父も相当我慢し、耐えきれずに私を怒っていたのではないかと、今では思います。

父の我慢は目に見えませんが、怒りは見ることができますので、私は目に見える怒りだけをつかまえて、父の事をすぐに怒る人と決めつけておりました。

また、人のことを力づくで押さえつけようとする点ですが、父も人間ですので、やはり多少強引だった部分、不器用だった部分はあるのかも知れません。

しかしながら、いずれにしましても、それは私を思う気持ちの裏返しであり、そんな簡単な事にも、内観をするまでのこの20余年気が付くことが出来ませんでした。

父のことをいつも理不尽な人間だと思っておりましたが、育ててもらっているにも関わらず、不満を述べるばかりで、感謝の一つも示さなかった私の方がよっぽど理不尽であったと、今は思います。

父にも頭を下げ、これまでのお礼とお詫びが言いたいというのが、今の私の素直な気持ちです。

その他にも内観を通じて、謝らなければいけないとずっと解っていたのに、今一つその勇気を持てないでいた方に対して、ようやく謝る決心がつきました。

また、ずっと嫌いだった中学の同級生に会う気持ちが起きたり、大学生の頃にお世話になった方に改めて感謝と反省の念が生じたりしました。

総じて、自分の過去を振り返り、今現在の自分を見つめ直すことが出来ました。

自分の内観がこの1週間で十分に出来たのかと問われれば、「はい」と胸を張って答えられる自信は、正直に言うとありません。しかしながら、今回の経験は、今後の人生に大いに役立てる所存です。

また、私の周りに悩める人があれば、世の中に内観というものがある事を、その人にお伝えしたいです。

最後になりましたが、大山真弘先生、蓮華院の方々、1週間と言う短い間ではございましたが、本当にありがとうございました。

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*心の温泉でリフレッシュ!人生が楽しくなる内観(心理療法)!
パリ大学の心理学部長も推薦する『内観セラピー』!
日本野球代表監督小久保氏も3回体験!
内観研修で人生をリフレッシュ、悩み解消!
集中内観、Eメール内観、一日内観を選べます。

http://www.rengein.jp/naikan/

*日本内観研修所協会ホームページ
内観テープを一部聞くことが出来ます。

http://naikanken.com/

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【坂村真民詩集】

「大和楽の歌」

太鼓たたけば
宇宙が唄う
唄う嬉しさ
草木が伸びて
鳥が飛びくる
花が咲く

神も仏も
一つになって
虹の雲湧く
大海原で
宇宙和楽の
大乾杯

愛する
青いこの星を
悲しまするな
いつの日か
平和の鐘よ
鳴りひびけ

ああ
大宇宙大和楽

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【名 言 集】

心を貪(むさぼ)りから守り、瞋(いか)りから守り、あらゆる悪事から守る人に、まことの安らかさが得られる。(法句経)

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*桜が咲き、新年度が始まりました。初心を忘れずに目標に向かって歩みましょう。(にこにこ和尚)

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Posted by にこにこ和尚  at 11:29Comments(0)